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にっぽんmuseum Result Report

にっぽんmuseum活動報告

2008年前期 子ども向け美術館ワークショップ「みて つくって かざる。」

子どもたちと一緒に美術館を訪れ、本物の作品を鑑賞、そこで受けたインスピレーションをもとに別室で制作を行うワークショップ「みて つくって かざる。」は、2008年前期以下の日程で行われました。
4月19、26日 5月24、31日 6月28日 8月9日


①4月5月のワークショップでは上野の国立西洋美術館常設展のポール・シニャックの傑作≪サン=トロペの港≫ 1901~1902年を取り上げました。
サントロペ

美術館に行って、作品を観る前に、中景、後景部分が白紙状態でプリントされた画用紙を渡されます。そこに子どもたちが自由に描き、その後美術館へ。自分の描いた作品とどう違うのか考えました。その後別室にてシニャックがこの絵画で用いた技法点描を体験しました。筆などで線で描くことに慣れている子どもたちにとって、点で描く技法は新鮮であったようです。
点描1
点描2


②6月、8月のワークショップでは上野の国立西洋美術館にて開かれていたカミーユ・コロー展を訪ねました。
コロー

コローの絵を観ていると、どこからともなく風が吹いたり、木々がざわめいたり、水が流れたりという静かな音が聞こえてきます。それを一緒に感じ、聞こえてきた音をぼかし絵にしました。色彩が強い絵にひかれる傾向にある子どもたちにとってコローの絵は、最初に観た時はいささか退屈そうでしたが、「よくみて!!絵から音が聞こえてこない??」などと聞いてみると目をこらし、「水の音が聞こえてくるよ!!」と嬉しそうに話してくれた女の子がいて、とても印象的でした。
流し絵
ぼかし絵
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